今回みなさんにご紹介するのは、鎮安堂飛虎将軍廟です。
飛虎将軍廟は台南郊外にある廟なんですが、
日本人ととてもゆかりの深い廟です。
廟に主神として祀られているのは旧日本海軍パイロットの
杉浦茂峰兵曹長(戦死後に少尉)です。
どうしてこの方が、台南の地で神として祀られているかというと
1944年、杉浦少尉搭乗の零戦が台南上空で米軍機と戦闘になり
撃墜されました。
その時に、この廟のある付近の集落に落ちるのを避けるため脱出が遅れ
戦死されたそうです。享年21歳でした。
戦後、自身を犠牲にして集落の人々を守ったとして、
村人が感謝の意を表し慰霊のために廟を建築しました。
今では、午前には「君が代」、午後には「海ゆかば」が廟内に流され
地元住民の厚い信仰を受けているだけでなく、私のように日本人も多数参拝に来るそうです。
中央が、杉浦茂峰少尉20歳の時の写真です。
幼さの残る顔立ちですが、意志の強さを感じる表情ですね。
左は、台湾のイラストレーターの方が描いた杉浦少尉。
みなさん台南に来た際は、是非訪れてみて下さい。
あっ、そうそう 杉浦少尉はタバコが大好きだったそうで
廟には、タバコに火をつけてお供えできるようになってます。
ですので、参拝の際はお供えのタバコを忘れずに。
飛虎将軍廟以外にも日本人が祀られた廟にいくつか行きました。
それらは次回以降紹介したいと思います。
鎮安堂飛虎将軍廟
場所は台南駅から3番のバス「海東國小」行きに乗り「同安路口」下車
徒歩約5分です。
住所:台南市安南區大安街730-1號
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