前回ご紹介した、飛虎将軍廟に続き日本人が祀られている廟の紹介です。
今回は、慶隆廟を紹介したいと思います。
慶隆廟の主祭神は、謝永常という明代の将軍です。
台湾の英雄、鄭成功配下の騎馬部隊の隊長で
別名「白馬将軍」と呼ばれている方です。
祀られている日本人は吉原小造大佐、明治時代の軍人で
台湾で亡くなられたそうです。
真ん中が謝永常将軍、左がその部下の趙勝、そして右が吉原大佐です。
どうして、明の将軍が祀られている廟に日本の軍人が祀られているかというと
1964年台南の中学校で運動場の建設中に1000体以上の遺骨が
発掘されたそうです。
その付近は、清朝の時には無縁仏を収める塚があり
日本統治時代は、日本人の墓所になっていたそうです。
遺骨の発掘後、付近の住民の枕元に謝永常将軍がしばしば立つようになり
「発掘された遺骨は、私と私の部下それに
日本の軍人吉原小造大佐のものだ。丁重に埋葬してくれ。」と
告げるようになり、慰霊をしなければいけないということで
発掘された遺骨を慶隆廟に移し、埋葬することになったそうです。
そうして、謝永常将軍や配下の武将とともに
吉原大佐が祀られることになりました。
こちらの廟は町中にあるんですが、ちょうどこのあたりだけ周りに何もなく
とても静かなところです。
私が行った時も、廟の前では地元のご老人がのんびりと井戸端会議をしてました。
台南駅からもそんなに離れていなく、
台南の有名なショッピングモール南紡購物中心からも歩いて10分位なので
お買い物ついでに、訪れるのも良いんじゃないでしょうか。
慶隆廟
場所は台南駅から6番のバスに乗り、「虎尾寮」行きに乗り「慈幼工商」下車
徒歩約5分です。
住所:台南市東區裕永路59號
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